The Scent of Memory
「香りと記憶」
ある香りによって、記憶や感情が呼び起されるといった経験はありませんか。五感の中で、最もプリミティブでダイレクトに脳に作用する嗅覚は、あらゆる欲求や感情など人間の本能と直結しているといわれています。
「香りと記憶」をテーマに、日頃からDr. Vranjesをご愛用いただいている方々にお話しを伺いました。インタビューを隔週でお届けいたします。

日本が誇るジャズ・レーベル「Venus Records」の取締役 / プロデューサーである原和加奈さん。その「Venus Recordsの番頭」として、数々のプロデュース、ディレクションを手掛け、レーベル内から支える現場第一線の腕利き女性として、業界で絶大な支持を得ている。豪華なアートワークやSwing Journal誌のブロンズ像がズラリと並ぶ事務所兼ご自宅は、五感が鋭い彼女ならではの繊細さが垣間見える。

1. 「香りの記憶」と聞いて、思い浮かぶエピソード、または忘れられない香りはありますか?
「香り」然り、「音楽」然り、即座に記憶を呼びおこすという意味では、密接な関わりがあると思います。必ずしもポジティブな記憶に限りませんが、以前飼っていた犬の匂いがいまだに忘れられません。それが不思議なことに日常生活の中で、犬とはかけ離れたところで、ふと嗅覚の深いところで僅かに感じることがあります。

2. 香りを選ぶ上で重要なポイントは?
やはり重きを置くのは、癒しや鎮静、リラックス効果でしょうか。好きな香りはハッキリしていて、直観で選んだものを長年使うといったことが多いように思います。

3. 日常生活の中で香りにまつわるご自身のルール、またはゲン担ぎ等ありますか?
もともと嗅覚は敏感で、お香やハーブ、アロマも愛用しています。その日の気分や体調に合わせて、アロマの「効用」に頼ることも多いですね。冬場は加湿器をアロマディフューザーとして使用したり、旅先にもアロマオイルや、お気に入りのキャンドルを持参し、自分の空間を大切にしています。
他には、ドライタイプのホワイトセージ(ハーブ)を燃やし、空気を浄化することもあります。長年続けていることですが、気分が落ち着きます。(*もともとネイティブ・インディアンの儀式で用いられ、その煙が空間を清め浄化し、邪気を払うとされているそうです)

4. Dr. Vranjesの香りでお気に入りのものを教えてください
LAMPARFUM(ランパルファム)の「ACQUA(水)」と「ARIA(空気)」を愛用しています。どちらも香りが気に入っているのはもちろんのこと、以前から自宅で飼っている猫の消臭用に様々な消臭グッズを試していたのですが、なかなか効果を発揮するものが見つかりませんでした。このLAMPARFUMは、部屋の空気を浄化、消臭しつつ、お気に入りの香りも同時に楽しめるので手放せない存在になっています。また、ガラスのボトルもインテリアに馴染んで良いですね。