「香りと記憶」をテーマに、日頃からDr. Vranjesをご愛用いただいている方々にお話しを伺いました。インタビューを隔週でお届けいたします。
日本料理の伝統及び基本技術を長年の修行で徹底習得した後、2003年12月33歳で東京・六本木に「日本料理 龍吟」を開店。2004年以来、スペインをはじめヨーロッパ各地、アメリカの料理学会にたびたび招待され、日本料理のグローバル化とご自身のクリエイションを発表するため講義を行っている。2013年度発表された「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014」で三ツ星を獲得。The S. Pellegrino World’s 50 Best Restaurants 2013では22位にランクイン。現在、東京でなかなか予約の取れない人気店の1つでもある。
1. 「香りの記憶」と聞いて、思い浮かぶエピソード、または忘れられない香りはありますか?
自宅には、雛の頃からペットとして飼っている数羽の鳥がいるのですが、その鳥の匂いが好きです。不思議に思われるかもしれませんが形容すると、鳥はお日さまの匂いがするんですよ。自宅で、その鳥と戯れながら寛いでいると、様々なインスピレーションが呼び起こされます。
2. 香りを選ぶ上で重要なポイントは?
香りには癒しを求めますね。私にとって癒しとは、「音」・「映像」・「香り」・「光(ライティング)」・「温度」の5つが重要なキーポイントになります。その中の「香り」は、私にとって「ROSSO NOBILE(ロッソ ノービレ)」が当てはまりますが、この5つすべてが揃ってこそ、私にとっての癒しの空間が出来上がります。
3. 日常生活の中で香りにまつわるご自身のルール、またはゲン担ぎ等ありますか?
極力お料理の香りを重視したいため、店内でお料理以外の香りは禁物としています。当店ではお料理の「香り」もごちそうの一つと考えており、実際に召し上がって味覚で感じる前に、まず視覚と同時に香りや風味である嗅覚で脳を刺激し、温度や湿度で消えてしまうその儚さを感じながらお食事を召し上がっていただきたいと思っております。
前述の通り、職業柄食べ物以外の香りが直接体につくものは避けています(香水など)。ですので、ルームフレグランスで部屋をほんのり香らせておくのは私にとっては最適な方法です。
4. Dr. Vranjesの香りでお気に入りのものを教えてください
「ROSSO NOBILE(ロッソ ノービレ)」のデキャンタセットと、2.5リットルサイズを自宅で使用しています。自宅で心地よく過ごすための香りがこんなだといいな、という香りが私にとっては正に「ROSSO NOBILE」です。またデキャンタのセットは、インテリアにもよく合いますしね。ROSSO NOBILEは感覚が呼び起こされる香り。また帰宅してドアを開けた瞬間ほんのり香るので、リラックス効果も。様々なシチュエーションに対応できるところが、ついリピートしてしまう魅力なのでしょうね。